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2016年12月11日日曜日

古典落語伝承に熱演



昨日、母校である市立大鳥小学校では、文化祭 "ワクワク・ワールド" が開催された。 これは、全校の各学年の各学級が、それぞれテーマを決めて制作したものを発表するイベントである。開催日の約1か月前、5年1組の生徒さん達に 「寄席」 をやりたいので指導して下さいと依頼された。
同校へは、10年前より毎週1回、「本の読み聞かせ」 の時間に出向き、低学年は落語ネタの紙芝
居を、高学年には落語を聞いてもらっている。 その為か、8年前より文化祭の度に同じ依頼を受けている。
今年のクラスは、今までと違い全員参加であるという。 初日には、「寄席」 に付いての講義を手製
のテキストにてレクチュアした。 そして当日の出し物の選定や、開口までの挨拶の所作、一般的な演技指導を行った。 そして、緋毛氈・羽織・扇子・手ぬぐい・参考書などを貸し与えた。 次の週は、ネタの決まった生徒の演技指導を午前中かけて行った。 その後、毎週水曜日に出向いて進捗状況を覗いて見たが、出来る限り生徒たちの自主性を尊重して余計な口出しは差し控えた。 当日、会場である教室に出向くと、期待以上の立派な飾り付けと、プログラム構成で、保護者や地域の人々を出迎えていた。 限られた時間内の中で全員参加と云う事なので、一人当たりの演技時間は3分少々であるが、それなりに努力の跡が見られ 「真綿に水が吸い込まれる」 様な吸収力に良い若さに驚かされる。9時30分より12時までの2時間半、前後半に分けての2部校正、常に客席は満員で笑いに満ちていた。
小生としては、伝統話芸を伝承してくれる子供達に、只、感謝あるのみである。
ひょっとしてこの中から、小生がなしえなかった、プロの落語家が誕生するかもしれない。(笑)

                                                         極楽亭 とんぼ